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デンマーク・オランダ海外視察

 

4月30日(火)より5月6日(月)までデンマークとオランダへ海外視察に行って参りました。この視察は4年間に1度60万円の予算の範囲で行えるもので1年生議員である私はちょうど2年を経過した30日から伊藤市議(緑区)と藤崎市議(青葉区)と篠原市議(金沢区)と一緒にはじめはデンマークに向かいました。

 

今回の視察は既存の地方議会とは異なる、地域社会で課題を解決していくための仕掛けや取組みについて更に理解を深めるものであります。特にデンマークやオランダの取組みが世界的な先進事例であると言われる「フューチャーセンター」に注目し、オランダでは政府系銀行のフューチャーセンターを視察することができました。今回の視察では、横浜市にフューチャーセンターのようなものを設置運営していくことを念頭に、地域の課題解決やローカル民主主義の取組みについて様々なお話を伺うことができました。

 

会派の取組みとしては、伊藤市議が24年2月に本会議一般質問で林市長にフューチャーセンターを新しい取組みと取り上げ、「職場や職位を離れた政策議論の場や機会を設けて職員の政策能力の開発や議論の活性化を図るべき」と考えることを質問しました。

 

また、24年9月に藤崎市議も本会議一般質問で林市長に広聴機能の活性化と「市民や専門家、企業人などが参画し、本市の政策課題について横断的に対話をし、意見交換をする中で政策を形成していくような試みを本市で進めるべき」と考えることを質問しています。

 

このような会派での準備をもとに4月30日に成田空港からコペンハーゲンに向かったのですが飛行時間は約11時間あり初日と最終日(時差が7時間あるので)は移動日となり、実質的には5月1日から4日までが調査日程になりました。

調査日程をまとめると

5月1日 Mind Lab フューチャーセンター

      CIID視察

5月2日 コペンハーゲ市役所視察

      アムステルダムへ移動

5月3日 アムステルダム ファブラボ視察

      ABN AMRO Dialogues House フューチャーセンター

      ユトレヒト Seats2meet ワークスペース

5月4日 フューチャセンターアライアンス 共同創業者 Hank Kune氏と会談

 

となりました。会談の詳しい内容は、横浜市議会局経由で議長に提出します視察報告書か、みんなの党横浜市会議員団に分析レポートと一緒にアップする予定になっています。もしくは伊藤大貴市議のHP藤崎浩太郎市議のHPも参照してください。非常に詳しくまとまってあります。

 

今回の視察は近年ヨーロッパで取り入れられた新しい議論の場としての「フューチャーセンター」の生い立ちから、その課題までを調査してきましたが、私が考えるにその答えは最終視察日の4日のHank Kune氏と会談に答えのヒントが多く秘められていたと思います。

 

つまり、ヨーロッパにおいても政府部門に限らずそれぞれの組織や共同体が固まった考えと縦割りの仕事をしやすい状態が存在したことが伺われました。この縦割りの組織や考えに対して「横串」を差し込む装置・場として「フューチャーセンター」がありそのフューチャーセンターも10年以上経過すると75%以上がどこか機能を交換・改善しているということに感銘をうけました。

もしかすると、フューチャーセンターですら、まだ改善の中の1つの試みに過ぎず、常に挑戦する気持ちを持っている人に多く話をきけた海外視察でありました。英語の他にデンマーク語・オランダ語が意見交換で使われていましたので、100%正確なコミュニケーションはできていませんが、この視察の中で見させていただいた施設や役所の人たちが「プロトタイプ」この単語を多くつかっていました。意訳すると「試作品」ということでしょうがとにかく挑戦してためしてみるという方向性が政府・公共部門にも多く感じることができました。

この「プロトタイプ」や挑戦することは残念ながら日本や横浜で多くみることはできません。私も約10年間公務員をやらせていただきましたが、日本においては挑戦することよりも過去の前例を守ることが高い評価を得るような気がします。

これはヨーロッパと日本の労働生産性と土地生産性の違いからきていることだと考えますが、もし横浜においても国際都市を謳い、子どもにもそれを教育するならば、このヨーロッパのチャレンジングスピリットは大いに参考にすべきとことだと思います。

歴史も地理も宗教も違う国ですから全てを取り入れられるものではありません。ただし、良いものはどこの国でもよいものでありますし、税金を納めている人々が幸せになるヒントがあるならば、今回の視察結果を横浜市政にも展開していきたいと思います。その装置としての「フューチャーセンター」は横浜においてもいいきっかけになると感じました。

                                                               CIIDにて

                                                     コペンハーゲン市役所

                                             アムステルダム ファブラボ憲章

                                            アムロ フューチャーセンター 内のコーヒーショップ

                                                                                                 ユトレヒト Seats2meet

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