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上海市第三女子中学校(上海視察報告その2)

11月9日上海2日目。午前1校午後2校を視察しました。1校目は、宋氏三姉妹も勉強したことがある「上海第三女子中学」。上海市長寧区に位置し、1881年創立の伝統校。上海唯一の重点女子中学です。これまでの卒業生には、政治家、科学者、博士、芸術家、企業家、教育者、社会活動家などを多数輩出し、「女子人材の育成のための揺りかご」と称されています。

 まず初めに、職員室と教科ごとの控室のある棟の会議室で上海第3女子中学校の概要と取り組みを映像で紹介していただきました。その後高校1年生の授業参観をしました。

高校1年生のクラスで、内容は英字新聞に関するもの。内容を要約したり、感想を述べたりする授業でした。昨日訪問した小学校5年生の授業と同様、先生も生徒も全て英語で話します。女子高生ということでしょうか、生徒はわかっていてもなかなか自分から挙手をするような雰囲気ではなかったです。私は共学の学校に携わる仕事が多く日本でも女子高の授業を直接視察したこともないので、単純比較はできませんが昨日の「完璧に近い」授業よりは授業らしい印象を受けました。

ただし、積極性を補う方法として教師からの質問だけでなく、先生にあてられた生徒が自分で次に答える生徒をあてるという方法で授業が進んでいきました。この授業の主教材である英字新聞を添付します。全8ページの本校が作った独自の新聞です。

昨日の授業と共通して言えることは、日本の英語の授業と比べ教師が黒板を板書する時間が極端に少ないことです。そのために教材が工夫されています。徹底して、「読む」「話す」「聞く」に重点が置かれ少ない生徒でも2~3回、多い生徒ですと5~6回、40分の授業で発言をしていました。もちろん日本の内申書の評価のために「発言回数を数える」ような無駄な時間は一切ありませんでした。また、本時は使いませんでしたが、やはりこのふつう教室にもプロジェクターが天井吊りで設置してあります。

 

途中説明をしてくれていたマ先生が、新しく採用する教師の面接ということで30分ばかり校内を回る時間がありました。中国で日本人の男性がカメラを持って女子高を適当に視察する・・・、少し自由すぎてここもびっくりしました。もちろん学校に入るには門を通って守衛さんの許可が必要であり、日本人が考える安全対策とは文化からして違います。

  

昼食をとりながら、マ先生と同校と中国、特に上海の教育制度について質疑を交わしました。写真右側から2番目がマ先生でその奥が通訳の周さんです。

第三女子中学校は公立校でありますが、多くの生徒が上海市内の有名大学、上海外語大学、上海交通大学などに、そして一部の生徒は海外の大学に進学するそうです。企業に入ってからの企業からの評判が良く、有名進学校といえるでしょう。単純に比喩できませんが日本の有名国立女子中・高等学校の上海版というイメージでしょう。

進学校でありますが勉学だけに力を入れている訳ではないとマ先生は教えてくれました。午前中は8:00~12:00に、午後は13:15~16:00に授業があり、9コマ(1コマ40分)の授業が行われ、私たちは随分授業数があるなと驚きましたが、多い学校は1日で12コマ授業があるそうです。部活動にも力を入れソフトボールでは全国で5位になったそうです。中国全体の中で、5位。英語の授業では先ほど述べたように、少しおとなしい印象を受けましたが、学校生活ではむしろ活発でむしろ、自由な環境の中で、人間性の育成に重きを置いているということでした。

 

 昼食の後、200万元かけて作られた劇場も視察しました。1元が約13円ですから2,600万円位のスタジオです。

上海の重点校ではそれぞれ、各校独自の特色あるカリキュラムが用意されています。本校の場合は「芝居」であり、芝居を通して感情を表現し、「活発で、自由な環境の中で、人間性の育成」に寄与しているとのことでした。重点校とはいえこの200万元は上海市の教育局に申請をして上海市が作ったそうです。学校独自の建物等、施設に関しては予算権限がありません。ここは日本の制度とほぼ同じであろうと印象を受けました。しかし教職員の人事に関しては昨日と同様、学校(校長?)に権限がありここが肝なのかと思います。

 

最後にこの視察中一番の写真を掲載します。会派でも身長が高い2人が写真の前に写り遠近法など無視した仕上がりになっています。

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