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行政視察 福岡・鹿児島

こども青少年・教育委員会の常任委員会で福岡市と鹿児島市の関係施設を10月25日から27日まで伊藤副委員長と行って参りました。
福岡市総合図書館、福岡市立博多小学校、鹿児島玉龍中高一貫教育校、鹿児島市立親子つどいの広場なかまっちを視察しました。

福岡市総合図書館は平成8年に開館しました。福岡市百良区の埋め立て地にたてられていましたが、どこか横浜のみなとみらい地区に来たような、開放感あふれる場所です。



敷床面積は中央図書館とほぼ変わりませんが、地上5階建で面積がほぼ同じですのでやはりこちらの建物も開放感があります。福岡市総合図書館の特徴としては映像資料の収集に力を入れていることです。アジアのフィルムアーカイブとしてアジアの秀作映画の保存に力を入れています。

2日目は福岡市博多小学校を訪問しました。同校は旧冷泉小学校、奈良屋小学校なの4校が統合してできた学校です。4校は尋常小学校からの歴史があり、中には太平洋戦争の時の福岡大空襲で市内中心部にありながら奇跡的に残った学校もありました。地域の人たちの学校への想いも相当強いものがあったであろうことは想像に難くありません。しかも、このエリアは山笠やどんたくなど、お祭りも熱心。学区毎にお祭りで激しく競い合っているため、より一層、4校の統合は厳しいものだったでしょう。とはいえ、少子化に伴う生徒数の減で1校の生徒数が60人にまでなってため、統合しました。歴史のある学校を統合するのだから、という地域や保護者の強い声もあったのでしょう、博多小の建設費は約59億円と、通常の学校建設の4倍の資金が投じられています。壁のない教室とは広い廊下の各所に黒板と机、椅子を配置した形となっており、半年前に視察した、ぐんま国際アカデミーも同じ形態の教室になっていました。もちろん、一長一短あって、壁がなく常に周囲から見られるため、イジメがなくなっといいます。一方で、学級崩壊のクラスが発生すると、その影響が他のクラスに伝搬しやすいといいます。目下の悩みは生徒数の増に伴う教室不足。もともと生徒数の減により生まれた学校ですが、特色ある教育がテレビや雑誌で取り上げられることが増え、わざわざ博多小の学区に引っ越してくる保護者がいるようです。
お祭りの盛んな地域に立地していることもあり、学校をあげて参加しており、そのために日頃の授業を多く実施しています(お祭りの前は準備が忙しくなるため)。この辺の事情は博多ならではのものがありますが、記録写真を拝見すると、子供たちの活き活きした顔がとても印象的でした。こういう取り組みを通じて、子供たちは博多への愛着を強くするのでしょう。

行政視察第二日目は午前中の博多小から九州新幹線で移動すること、約2時間。鹿児島市の中心部にある、市立玉龍中高一貫校にお邪魔しました。

この学校は平成18年度から中高一貫校としてスタートを切った学校で、当時の中学1年生、つまり一期生がいよいよ来春卒業です。元々は鹿児島玉龍高等学校で、同校が中学を併設した形になります。ちなみに玉龍高等学校の第一期生には京セラの稲盛和夫氏がいます。
玉龍中高一貫校は、かつて薩摩藩時代の名刹「玉龍山福昌寺」が500年の歴史を刻んだ跡地に建っています。藩内随一の学問所であったこともあり、その跡地に建設されていることから、「行学一体」「文武両道」の精神を宿しています。溌剌、躍進、玲瓏を校訓とし、澄んだ心の持ち主になって欲しいとの願いが込められています。
学校の裏手には、島津家の大きなお墓が並び、その静謐な環境に身を置き勉学に励めることは大変幸せなことだと感じました。
同校が中高一貫校としてスタートするに当たり、市民からも大変大きな期待が寄せられたと言います。学校説明会には3000人を超える人が集まり、入学試験(正確には適性試験)の受験者は1300人と倍率は10倍を超え、鹿児島市の中学1年生(当時)の5人に1人が同校を受験しました。
中高一貫校以前の高等学校からの伝統がありますから、勉強だけでなく、部活も力を入れています。そういう中で7時間授業を実施し、夏季あるいは冬季特別講座を設けたり、土曜講座を設けるなど勉強の時間を確保しています。
玉龍中高一貫校の特徴は、その教育支援のきめ細かさにあります。朝のゼロ時間目があり、数学あるいは英語を勉強します。わずか10分なのですが、朝の一番集中出来る時間帯に有意義な取り組みかと思います。
このゼロ時間目の取り組みは学習に遅れが生じている生徒をフォローすることを目的にしていると教頭先生は言います。しかも、学校の先生が自主的に始めている当たりに、先生の子どもたちに対する愛情の深さを感じます。
また、鹿児島独自の郷中教育も健在で、高校生が中学生に教える取り組みもあります。教える側に立つことで、自分自身も学習することになるため、生徒にも大変好評のようです。
冒頭に触れましたように、島津家のお墓に見守られ、かつての名刹、福昌寺の跡地に建つ玉龍中高一貫校。近隣には南洲神社をはじめ、歴史の息吹を感じる環境が整っています。
こういう環境はお金では決して買うことが出来ません。教育一つ取っても、地域に合わせた教育が大事なのだと改めて感じました。

そして、3日目最終日には鹿児島市の親子つどいの広場なかまっちを訪問させていただきました。ちょうど今週横浜市の同施設も視察していましたので、イメージもつきやすく、本市教育委員の奥山千鶴子さんのお名前も館長から聞かれました。

この施設は鹿児島市長の公約で作られ、平成20年に開館されています。運営形態は指定管理者制度を使い、年間3,000万円弱の予算が組まれています。その内訳は75%が人件費で、施設使用料は無料となっています。これは市長の考えとして、子育て世代にはなるべく負担を軽くしたいとの事でした。鹿児島市長の計画に基づいて、同施設を3カ所増やしていくそうです。横浜と鹿児島が抱える事情は違いますが、新しい世代へどのように、またどれ位予算をかけるか参考にすべき点はあると思いました。

また明日23年度横浜市事業評価会議にても、こども青少年局関連の会議があるので、市民から選ばれた皆様の意見を伺っていきたいと思います。

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