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香港・シンガポール視察(その2)

 4月12日、先にシンガポールに到着していました、みんなの党市会議員と合流し、シンガポールの水供給等を展開しているPUBを訪れました。マリナバラージという場所での現地視察、現地説明を受けました。

 

  シンガポールは国土約710K㎡という小さい国という認識が己にあり、水に関する資源も重要と認識している。シンガポールでは、40%の水供給率であり、これを高めていく政策を取っていくようである。

 60%近くはマレーシアから水を買っており、1965年のシンガポール独立前にした100年契約が切れるまでには、どうにかしなければならないと考えている。現時点では、海水淡水化の活用。そして、雨水の活用。貯水池などを作り続けている。

 雨水に関しては、年間2,400mmの雨が降るので、現在6割程度の回収率を9割まで引き上げる政策を推進しているとのことでした。そして横浜市がおこなっているような、地下に水がたまるような貯水池については、検討したいということでした。

 こういう公共投資は、横浜市にも、日本の企業にもノウハウがありますので、ゼネコンなどでは受注会が増えるのだろうとも思います。

 

その後、メープルツリー・インベストメンツ(政府開発系投資会社)でテレンスヘン代表取締役社長とCHUA Tiow chye 氏と3月の六本木での打ち合わせの際にも同席しいて頂いた、宇野ゼネラルマネージャーと主に土地の有効活用について積極的な意見交換をしました。

 シンガポールは国土が狭く、資源が乏しい国であり、人材こそが宝であると考えており、規制に関しては比較的緩いが、国土が狭いことから「土地」の有効利用に関しては、かなり強制力の強い規制をかけて、行政が主体となって「最有効利用」を促進していることが理解できた。

 取り分け、横浜で起きている、公共部門の所有する不動産の利用法についても良く現状をご存知で、協力できる部分もあるのでは?という考えは興味深かったです。

 その後メープルツリー社が手掛けたVivo City (複合総合商業施設)を現地視察しましたが、担当者曰く「日本でいえばららぽーとです」とのことで、日本に限らずいいものはドンドン吸収するシンガポールの姿勢がよくとれました。

 

12日の最後には都市開発庁にて意見交換とその後シンガポールシティギャラリーにてシンガポールの歴史と地理について視察をしました。

私と平野議員はシンガポールの視察は12日からであり、シンガポール国全体の国家ヴィジョンについてはこちらのプレゼンテーションでよく理解できた。

ポイントとしては根底に国土が限られているということがあり、先のメープルツリーの担当者が説明したように、土地の再有効利用という概念がこちらでも使われていた。またその手段・方法として政治が主体となりスピードを重視し、問題解決を図る様子が伝わってきた。

これは肌で感じた事ですが、香港の行政職員もどこか後ろに「強い中国」があることでゆとりがあり、横浜も、強い弱いは別にして政府に甘えているところが少なからずあると思います。

ところが、シンガポールは経済成長等成功を納めているように感じますが、後ろ盾がなく、シンガポール自身が躓いたら終わりですから、事に政治や行政に関しては厳しい要求があるのだと理解できました。

 

最終日の13日はシンガポール国際企業庁のSean ONG soon Leng氏と意見交換並びに日本特に、横浜が持っている強みについて説明する時間を頂きました。

今回の視察では主要な項目ではありませんでしたが、担当者のご紹介で教育分野についても、シンガポール企業の日本での活動場所等、貴重なご意見を頂く事ができました。シンガポール国際企業庁の担当者も今年度に来日する予定ですので、いただいたご意見・宿題を整理し横浜の教育に取り入れられるところは研究したいと思います。

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